- 並外れた量のアドレナリンによって卓越した身体能力を引き起こされるアルファ。大量のアドレナリンが分泌されると、そのアルファは痛みを伴いながら“ゾーン”と呼ばれる状態に突入するが、状態を脱した後は、精神的には放心状態に、肉体的には激しく疲弊する。
- 様々なエネルギーを異なるエネルギーに変換することが出来るアルファ。中でも人間同士のコミュニケーションに影響力を持ち、より具体的には、他者が行おうとしているコミュニケーションを遮断し、その人物の心に暗号化したメッセージを発信することが出来る。
- 想像力および筋肉のコントロールが、脳の中心部において人間の運動能力を司る部位と完全に同調しているアルファ。たとえば、ある物体を目的のポイントへ移動させるにあたって、完全な平衡感覚と動作のスキルの両者を実現しながら、目的を達成することが出来る。
- 人間の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を最大限に発揮させた上、第6の感覚、いわゆる“シックス・センス”を持ったアルファ。人間は通常、これらの五感に頼って生きているが、本来持ち合わせているはずの“第六感”を、この種のアルファは駆使できる。
- 何か決心しようとしている自分以外の他者の精神に干渉したり、混乱させることが出来るアルファ。インフルエンサー(影響者)もしくはプッシャー(強制者)である彼らは精神的に負担を抱えながらもそれをあえて利用し、ありとあらゆる状況でその能力を駆使する。
- リー・ローゼン博士は長年、神経的な病理に苦しむ患者たちと直接的に対峙してきた、卓越した神経科医であり精神科医でもある。“アルファ”に該当する人々とそうでない人々の差異は何か、どこにあるのかを追究すべく、彼らが絡んだ事例を調査し続けると、正義のチーム“アルファズ”を結成し、みずからその指揮を執るように。ローゼン博士自身は“アルファ”ではないが、その知性とリーダーシップを“アルファズ”の一体化に捧げている。